チラシやウェブサイトで理念・信念が欠落する理由  |京都・アイデンティティブランディング

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チラシやウェブサイトで理念・信念が欠落する理由

チラシやウェブサイト(ホームページ)で売上が上がらなくなってきた…。割とポピュラーな悩みだとは思いますが、おそらくそう思っておられる方は増加傾向にあるのではないでしょうか。特に私は地方の人間ですので、地域経済という意味では深刻だと言わざるを得ません。そんな中、地方の小企業や個人事業主において重要なのは、やはり理念・信念の上に成り立つ情報発信だと思わされます。

ダイレクトメッセージで共感を得る

結論から申し上げますと、私は「こういうチラシなら売れる」といった誰もに当てはまる「正解=やり方」は無いと考えています。重要なのはその商売のコア(中心となる強みと社会的な役割)をはっきりさせた上で、そこから手法を導き出すことです。チラシやウェブサイトといった形・道具は、後から導き出されるものであり、物事を成し遂げるのに道具が先に立つことはありません。道具が先に立つのは、「いいハサミを買った。これでどうやって家を建てようか」と考えるようなものです。

ところが、毎日大量に折り込まれるチラシや、乱立するウェブサイトなど、多くの場面で経営者の理念や信念が表現されていません。もちろん、それが目的だとは言いませんが、本来持っているはずの「思い」が伝わらないまま自社のPRをしても、全国展開している大手に太刀打ちはできないでしょう。地方の小企業・個人事業主は、全国展開している大手には到底できないことをするべきです。

となると、距離的にも心理的にもお客様と事業所が近い…つまり、経営者の思いがダイレクトに伝わり、地域の方の共感を得ることが一つの目標となります。

本質的な「良さ」を理念が支える

景気の低迷により、日本の経済は徐々に本質的な方向に向かっていると感じています。

ちょっと余談ですが、よく例に出されるラーメン屋のお話。「接客は最低。でもラーメンは最高に旨い」…接客って重要でしょ!?と思うけど、結局このラーメン屋は大繁盛だそうです。お客様はおいしいラーメンを食べたいのが本質であり、良い接客はそれに付随するもの。逆パターンで「接客は丁寧だとラーメンはまずい」となると、残念ながら客足は伸びません。

結局のところ、その商売のコアとなっている部分が最も重要だということです。コアそのものが、世の中の人に求められていないものだとすると、広告をする意味すらないのです。

その本質を支えるのは、経営者の理念や信念です。これは行き過ぎるとただの頑固ですが、信念の無いビジネスはやはり推進力を失います。自分は何を成し遂げるのか?何に達成感と幸福を感じるのか?そしてそれは人に求められるものだろうか?ということです。それが見つかったら、もうそこのゴールに向かう以外にやる事はありません。

広告は戦術の一部

理念と信念があり、ゴールが設定され、そこから戦略が導き出される。戦略に沿って戦術を展開する。チラシを打つとか、ウェブサイトを作るといった行為は、この戦術の中の一つです。取り組む順序としてはあとのほうだという事が分かります。

あと、私の地方には多いのですが、理念と信念はあり、いいものを生み出している。が、PRの仕方が分からない、というケースもあります。これは都心よりも、地方に多いと推測しています。広告・PRは戦術の中でも重要な役割の一つ。この方法がうまくいかないとなると、本当に勿体ない話です。

PRの仕方が分からないとなると、なんとなく「チラシとはこういうものだ」という表面的な判断だけで広告をしようとします。こうなると、せっかく持っている理念や信念の部分が欠落してしまうのです。つまり、表現の部分において他をそのまま真似してしまった結果です。綺麗なデザインが上がれば、大満足。ものすごくいいものが出来た気分になります。

ところが、実際には経営者の思いはほとんど表現されていません。

なぜそうなるのか?上記について2つのポイントがあります。

  1. 経営者または担当者が自社の理念と信念の元に表現方法を導き出していない
  2. 広告制作者が事業所の理念と信念を理解していない

経営者の方は、表面的な情報だけで広報活動をしていないか、そもそも自分たちの思いと社会的役割は何なのか、をお考えいただいた上で整理し、広告会社に依頼をされるほうが良いと考えます。また、私たちのような広告制作者には、クライアントが持つ本質的な思いを理解し、それを直感的に伝えられるよう、努力する責任があります。

広告テクニックはあとから

ではどうやったら理念を表現できるのか?を短絡的に考えるのも問題があります。経営理念をチラシに書けばいいのか?といった単純な話ではありません。それをどう表現するのか?が、広告に携わるアートディレクターやデザイナー、コピーライターなどの仕事です。ただし、地方ではこれらの役割が明確に分かれているケースは少ないですが・・・。

いずれにしても、テクニックを導くのは、自社のコアを理解し伝えたいことが決まったあとです。器用な方なら広告表現までアイデアを出されるかと思いますが、多くの場合は広告・印刷等の制作会社からアドバイスを受けることになるでしょう。だからこそ、私たち広告制作者は、学び続けなければならないのです。

私も貴重な地元企業の方々のお力になれるよう、さらに学習を続けたいと思います。

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