高岡亜衣様 丹後きものまつり2011 書道パフォーマンス映像
10月16日 日本三景「天橋立」周辺で開催された、丹後きものまつり2011の特設ステージにて行われた書道パフォーマンス。
2004年の秋に上陸した台風23号の影響で倒れてしまった天橋立の松の木。その松はこの日まで大切に保管されており、書道家・高岡亜衣先生の手によって「天橋立」と揮毫されました。
続いて3枚のパネルに「艶」「想襲」「華」を揮毫。丹後ちりめんでつくられた着物の艶(あで)やか、かつ華やかな印象を愛する高岡亜衣先生が、そのイメージをストレートに表現。
そしてそこに根付く数多くの「想い」を「襲(かさ)ねる」イメージを力強く、エレガントに揮毫されました。
コンセプト
高岡亜衣先生のパフォーマンスは女性的なしなやかさもさることながら、ダイナミックで男性的な動きも兼ね備えておられる印象です。今回、その動感を出来る限り表現したいと考えました。このため3台のカメラのうち1台は、可能な限り被写体に近づき、カメラのズームに頼りすぎない方法をとりました。レンズの広角側で、近づいての撮影のほうがダイナミックさが表現しやすいからです。
また高岡亜衣先生のパフォーマンスは、予め相当なイメージトレーニングを重ねた上で、流れる音と同期させながら行うのが特徴です。その緊張感を表現する場面ではカット編集を、一瞬空気が緩み、次の緊張へ向けての待機状態となる部分はディゾルブ(2つの映像を重ねながら徐々に次の映像を見せる映像効果)を利用し、リズムに強弱をつけています。カット編集もディゾルブも、映像制作においてはごく基礎的な手法で、何も特別な方法ではありませんが、被写体をしっかりと見せるためには意味の無いトランジション(場面転換)は不要と考えています。