ブランディング=これからのブランド戦略はインサイドアウト
私は過去の経緯を整理することで、「アイデンティティ」という自分の生き方にとって中心的なキーワードに気づきました。
思えばこのキーワードは、18歳の頃から気になっている言葉でした。
この言葉が自分のテーマであると気付いたのは、36歳、実に18年間、自分にとって「アイデンティティ」という言葉が中心的なテーマだということに気付かなかったわけです。
何を申し上げたいか、というと、自分の行動、自社の経営は、普段かなりの度合いで「無意識」でやっているため、自分たちが何者なのか、何をしているのかが、実際にはよくわかっていないのです。
だからこそ、信頼の置ける友人だったり、同志だったり、時には税理士や社労士の先生、コンサルタントなどから客観的に見てもらい、アドバイスをもらうことに価値があるのです。
自分、自社の強み、ウリや、逆にバランスを崩しているウィークポイントは、自分ではよく分からない・・・気づかないところに、自分がいつのまにかテーマにしているキーワードがあるのです。
アイデンティティブランディングは、この「中心となる軸」とも言えるアイデンティティワードを見つけ、そこから会社のロゴやパンフレット、ウェブサイトなどの情報発信ツールの表現はもちろん、営業トークをどう展開するのか、内部の業務プロセスをどのように戦略立てていくのか、を決定していく考え方です。
インサイドアウト=内側から外側へ、です。
自分・自社の内側に存在価値を見つけ、それを磨く。
成長社会では外部にその答えがあったかもしれませんが、成熟社会となった今、存在価値を決定づけるのは、内面性にあります。
そのために、まずは経営者やリーダーの過去を肯定的に掘り下げるのです。