アイデンティティブランディング

優しさと力強さが共生する
ブランドづくり。株式会社トミタ様

Sumai no Tomita - Corporate Branding

お出会いした頃から、フレンドリーかつ真摯な姿勢が印象的だったトミタ様。よりよい会社づくりへのチャレンジ精神がさらに発展し、トミタの根本を見つめ直すブランディングプロジェクトが発足しました。

どこまでも施主様に寄り添う「暮らし心地のドリームチーム」

どこまでも施主様に寄り添い、夢・想いを形にした家づくりを追求しておられるトミタ様。京都府北部、丹後地方において人気の工務店です。しかし、トミタ様の魅力を掘り下げると、やはりそれだけではありませんでした。

曇や雨が多く、湿気の多い丹後という地域の風土に合わせた家のあり方を徹底的に追求し、人間が住む場所としての「住まい心地」を大切にしていること。見た目のデザインを奇抜にしたり、特徴的にすることが目的ではなく、実際に住んでみて心地よいこと。その中にあって、デザインもおしゃれさ、洗練さを追求しておられます。

そして、お施主様ごとに毎回違う「想い」をいかに形にするか。お施主様ごとの「暮らし方」を徹底的にヒアリングし、どうすればそれを実現できるか、を共に考え、NOと言わない姿勢です。この、お施主様ごとに違う「暮らし方」と、丹後での「住まい心地」、この2つが外せないコンセプトだということにたどり着きました。

トミタというTEAMは、そんなお施主様の夢と暮らし心地を実現する、夢のようなチームであること、そしてこれから、もっともっとそう思っていただけるよう成長していくという信念。これらの誇りと信念を込めて、ブランドアイデンティティを「暮らし心地のドリームチーム」と定めました。

虹のスマイリーサークル

このコンセプトに基づき、シンボルマークを考案する最中、トミタ様の広告やニュースレターには、「爆笑」している写真が多いことに気づきました。実際に、とても明るく、笑顔が似合う会社です。

しかし、ただ単に笑顔というとありふれている。トミタの笑顔は、もっとそれを超えたものではないか。そして、その笑顔を超えた笑顔が、お施主様にも伝わり、輪のように広がっているのではないか…。 そんなイメージを込め、シンボルマークは「口を大きくあけて笑う幸せの輪」というコンセプトを表現し、「スマイリーサークル」と名付けました。

カラーリングは、非常に柔軟なセンスを持ち、お施主様の夢と現実の間にたって解決方法を考える「間に立つ役割」であることから、原色ではなく柔らかい印象の中間色を採用。そして、スタッフが7名であることから、7つの色の中間色レインボーカラーにし、ドリームチーム感を演出しています。


コンセプトを様々なデザインツールに展開

ブランド・アイデンティティとシンボルマークの策定を経てからは、様々なデザインツールのブランディングが進行しました。ウェブサイトをはじめ、名刺やチラシ、ニュースレター、のぼりや建築現場のタペストリーなど。もともと明るくフレンドリーな雰囲気を持ったトミタ様ですが、スマイリーサークルの登場により、より多くの笑顔が咲くような印象があります。

ウェブサイトトップには、トミタのコンセプトであり、メッセージでもある「暮らし心地に、もっと自由を。」を配置。次々と生み出されるトミタ様の施工事例も年々増えていき、お客様からは「見ているだけで幸せな気持ち」ともお声がけいただけるようになりました。

「光と風が遊ぶ空間」 進化したブランドアイデンティティ

ブランドプロジェクトから約2年。数々の実績を積まれたトミタ様は、1つ1つの仕事を終えるたびに、さらなる想いが高まっていきました。それまで以上にトミタが目指す「暮らし心地」の姿が明確になりつつあったのです。それは、暮らし心地、という言葉だけでは言い表せないような、トミタの建築の本質でした。

従来のブランド・アイデンティティは、施主様に対するトミタの姿勢は表現されていました。しかし「そもそも、トミタが建てる家とは、何なのか」という、建築という本業に対する哲学は、まだ言葉にはなっていなかったのです。家づくりに明らかに息づいている、トミタらしさの正体です。

そこで、再度ブランディングプロジェクトチームを結成。トミタの「暮らし心地」をさらに深堀りし、今一度、施工事例を振り返りながら、試行錯誤を繰り返しました。そしてある日、社長自ら生み出されたフレーズ「光と風が遊ぶ空間」。

このフレーズを聞いたとき、その場にいた社員様も、私たちも、瞬間的に「素敵!」と感じました。この感覚こそ、今まで言葉にされていなかった、トミタが目指す暮らし心地の本質だったのです。

経営理念「いつも自然体の共感を」

新たなブランディングプロジェクトを経て、トミタではさらに、その時まで制定されていなかった経営理念〜何のためにこの会社を経営するのか〜についても深く考察しました。

トミタがずっと、無意識のうちに大切にしてきた、自然体のあり方と、人と人との間にある「共感」。これらの「TEAMトミタらしさ」が如実に現れた経営理念は、「いつも自然体の共感を」。こちらも社長自ら、熟考の上導き出された言葉です。最終的に言葉にされたのは社長ですが、それまでスタッフ全員が真剣に考え、悩み、意見を交換し合いながらたどり着いたのでした。

その後トミタ様のブランド価値はさらに向上。現在はチラシなどの広告無しで、自然に入る引き合いが増加している様子です。今この時も、一人ひとりの施主様にこれまで以上に向き合い、質の高い家づくりに邁進されています。

Work Details

プロジェクトチーム結成/会議ファシリテーション
経営理念策定/ブランドアイデンティティ策定/
ブランドステートメント策定(ブランドコンセプトのまとめ冊子)
キャッチコピー開発/顧客価値分析/3C分析
シンボルマーク・ロゴタイプ制作/コーポレートカラー策定
写真撮影/ウェブサイト制作/折込チラシ制作
ニュースレターデザイン

株式会社トミタ

https://www.t-tomita.jp/

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