アイデンティティブランディング

日本三景は、こうして守られています。宮津市様

京都府北部、日本三景 天橋立の内海にあたる「阿蘇海」の環境保護啓発チラシの制作事例です。ネガティブ面の打ち出しではなく、ポジティブな、心動かされる事例をモチーフに啓発メッセージを発信しました。

影で景観を守る人たち

従来、環境チラシやポスターは、海が汚れている、自然が汚れているといったネガティブな切り口でのメッセージが多いのが実情でした。それは事実ですし、私たちも意識しなければならない点です。

しかし一方で、その自然景観や環境を守っている人たちが存在します。私たちはこのチラシを製作にするにあたって「ネガティブ面を突きつけるのも一つの方法だけど、頑張っている人の姿を知ってもらうことのほうが、共感を得られるのではないか」と考えました。そう考えた時、「学生ボランティアが、阿蘇海の海底にある牡蠣の殻を除去する作業をしている」ことを知りました。この活動を知ってもらうことで、阿蘇海の環境保護を伝えようと考えたのです。

しかし、ただ頑張っている人がいる、というだけではメッセージとして弱い。頑張っている人がいるのは、写真を見ればある程度伝わる。
そこでメインコピーに「日本三景は、こうして守られています」と配置し、阿蘇海を守るということは、日本三景天橋立の景観、観光を守ることでもある、という視点を打ち出しました。

残念ながら、多くの場合環境問題よりも、目の前の生活のほうに重点が置かれがちです。しかし、実は環境問題が地域の観光など、基幹産業にも影響しているということが意識できれば、新たな視点で阿蘇海を見ることができるのではないか、と考えました。

学生さんたちの一生懸命な、それでいて爽やかな表情に、海を大切に、ということを教えていただいた気持ちです。

実施内容

企画・コンセプト設計/取材・分析
キャッチコピー制作/グラフィックデザイン

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