生活介護事業、障害のある方への就労継続支援事業を営む福祉事業所 すまいる様が事業所の移転を期に社名変更をされ、新社名「be plus」へと生まれ変わりました。いつも前向きに、プラス思考、いつも何かが加わって成長している、という基本姿勢を大切にされているbe plus様。「be」には「◯◯たれ」「◯◯なれ」といった上昇志向の意味が含まれています。この機会にロゴを刷新したいということでご相談いただいた事例です。
施設利用者様(障害のある方)にとって、働くことと、その収入に関する問題は簡単に解決できることではありません。しかしbe plus様は、他の福祉事業所に比べて、利用者様が働いたことによる工賃(賃金)が比較的高水準であることが強みでした。これは職員の皆様のたゆまぬ努力によるところが大きく、いかに仲間たち(施設利用者)の生活水準を向上するか、に心血を注いでこられたのです。
そして実際に、利用者様一人ひとりが徐々に成長され、まわりから見ても「変わった」と感じるようになるそうです。きっと親御さんにとっては、自分の息子、娘が成長し、収入がアップすることは、大きな希望になることでしょう。
私たちはこの事実を知り、障害のある利用者様が成長し、徐々に自立していくさまは、希望に向かって羽ばたいていくことそのものだと考えました。そこで私たちは、be plus = b と + の文字をシンボル化し、bを羽ばたく鳥に、+を希望の光に見立てた図案を考案しました。
同時に、この鳥を「b.bird」と名付け、be plusのbと、blueのbの両方の意味を持たせることとしました。blueは海の町である宮津市に 由来しますが、その宮津市の中でも今回be plus様は海のすぐそばに移転されたこと、そして希望に向かって羽ばたくさまは大空を連想させるということもblueにつながっています。
これらのコンセプトを通じ、新生「be plus」様が、まさに生まれ変わって羽ばたいていけるよう、祈念したデザインです。
今回移転された社屋は、もともと行政の公共の建物であったことや、この建物が警察署の横にあることからも、どうしても固いイメージに捉えられるのではないかと懸念されておりました。そこで、鮮やかな色のロゴを大きく壁面に配置することで、イメージの向上を図ることも今回のロゴ制作の狙いでした。
ロゴは、名刺や施設の専用車への掲示はもちろん、同事業所が手掛ける地域のソウルフード「カレー焼き」に焼印する形で活用されたり、缶バッジを作成されたりと、早速に様々な場面で活用されています。カレー焼き、写真はカスタードクリームのものですが、このように焼印することで文字通り「ブランディング(焼印を押す)」となっていて、とても素敵だなと感じました!
企画・コンセプト設計/ストーリー設計
シンボルマーク・ロゴタイプ制作
シンボルマークネーミング
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