アイデンティティブランディング

美味しい海を、5000年。海の京都DMO様

京都府北部「海の京都」地域の食を掘り下げ、本質的価値を追求した地域ブランディング冊子制作事例です。当地域の食を語る上で切り離すことができない「海」の存在を象徴的にクローズアップし、5000年以上続く本質をキャッチコピーとビジュアルデザインにまとめました。

海の京都の食とお酒の魅力からテロワールまで

本冊子の目的は観光スポット紹介ではなく、地域ブランディングを行うことでした。このため、単にお店紹介といった切り口ではなく、地域の食の特徴がひと目で分かること、食素材の豊富さが見て伝わること、そしてその背景にある環境やストーリー、いわゆるテロワールまで伝えることに重点を置いています。

精巧な土器が食生活の豊かさを物語る

当地域は奇跡の漁場とも呼ばれる、栄養豊富な海の恩恵を受け、縄文時代から良質の食素材に恵まれてきました。その根拠は、京都府立丹後郷土資料館に現存する縄文式土器です。歴史の研究家によると、土器のデザインが精巧で、豊かな時代は食(魚や貝など)が豊富に採れたことを表すそうです。このことから、当地域では5000年以上前から食材が豊富で、それが現代にも続いていることが分かりました。

私たちはこの事実を受け、海の京都の食のおいしさは、何千年も続く自然環境、とりわけ「海」にあると判断。ブランディングの上でその存在を印象づけることを念頭に起き、現代の料理人と何千年も続く「海」の存在を1つに結びつけてビジュアル化しました。

実施内容

企画・コンセプト設計/取材・分析
キャッチコピー開発/写真撮影/グラフィックデザイン

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