100%有機質の肥料を独自に製造している京都府与謝野町の自然循環農業ポータルサイトの制作事例です。大江山連邦をはじめとする山々から流れ込む豊富な水と、天然のシャケが遡上する清流・野田川など、自然の恩恵を後世に残すための「自然循環農業」を町をあげて推進している、その情報発信とブランディングを意識したコンセプトとしています。
食が多様化し、全国でコメが余りはじめたことで、「沢山作ればよい」という考えから「自然と調和し、いいお米が作りたい」と、農業者の意識が変わり始めたそうです。でも、畜産業のない与謝野町では天然の有機資材がない。それなら、町にある豆腐工場から出る「おから」を利用して、有機質肥料をつくることができないか?これが、与謝野町の自然循環農業の始まりでした。
その後与謝野町は、農家の思いによって有機質肥料の使用を促進し、化学肥料の使用を低減させる農業への転換を推進してきました。その中核が、与謝野町が開発した、おから、米ぬか、魚のあらなどを使用した100%有機質肥料「京の豆っこ肥料」です。与謝野町は自然と共に生きる町の使命として、「大地の恵みを、大地に返す。」をモットーに、独自の自然循環農業を推進されています。
サイトネーミングおよびブランドアイデンティティは、「YOSANO Agricycle 自然循環農業の町 与謝野」と提案させていただき、与謝野町ならではの農業の特色をこのフレーズにこめています。自然循環農業を短い造語にまとめたものが、「アグリサイクル」です。
与謝野町の農業は、すぐ近くに山があることから水がよく、米が育つ風景もとても美しいものがあります。農業者の方の真摯な姿が伝われば、という思いで、制作にあたりました。
企画・コンセプト設計/取材・分析
キャッチコピー開発/ネーミング開発
文章原稿作成/写真撮影
ウェブサイトデザイン制作/コーディング