色彩、味わい、ともに濃厚な深さを持つブランド卵を生産する、京都府福知山市の有限会社グリーンファームソーゴ様のウェブサイト制作事例です。10年前に制作させていただいたサイトから、コンセプトも、デザインも、全てを完全に方向転換。「振り切ったデザインを」という社長の強い想いにお応えする形で、ビジュアル・写真に最も注力いたしました。
「卵は食の主役にはならないかもしれないけど、最優秀助演賞をとる存在。その時、何をもって主役を引き立てるかは、卵の色です。だからうちでは、味はもちろんですが、卵の色にも力を入れています。」これは打ち合わせの際に社長からお聞きした内容です。卵は普段、何気なく食べているものだからこそ、とりたてて卵とは何か?というところまで突き詰めて考えることは、ほとんどないでしょう。
上記を踏まえて、社長は「会社ではなく、商品(卵)を主役にしたホームページにしたい」という強い意志をお持ちでした。それは、お客様が必要とする情報は、まさに会社のことよりも先に、卵の情報だからです。
このお考えに感銘を受けたこと、そして実際に、同社の卵は「色彩が美しい」こと。これらを踏まえ、いかに卵の「色」を閲覧者の記憶に残すか?を考えました。様々な試行錯誤の末、最終的に決定したデザインは、皿の上に生卵がのった、だけ、のシンプルな写真でした。
裏コンセプトとして、赤みの強い黄身が特徴の「卵どすえ」と、黄色みが強い「黄味自慢」、それぞれを太陽と月のように見立てて、空間の中に黄身が浮かび上がるようなイメージを目指しました。
メインコピーはファーストビュー(アクセスして最初に見える範囲)には配置していませんが、今回のコンセプトである食を引き立てる役割に着目し、トップメイン画像の下に「食を引き立てる、幸福の卵」と配置しました。これは私自身が、以前からグリーンファームソーゴ様の卵を食べると、幸福感を感じる味わいだと感じていたためです。
先進的、かつ顧客への愛を感じる、グリーンファームソーゴ様。今後のさらなるご発展がとても楽しみです。
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