「微細な穴」による製品の吸着固定

真空チャックは、穴の空いた板から空気を吸引することによって、物品を板に吸着固定させる器具です。しかし、従来の真空チャックではすべての穴をふさぐ形で物品を載せないと、エアーリークと呼ばれる空気の漏れが発生し、吸着力が弱まる弱点がありました。

本製品は、目に見えないほどの微細な穴により、物品が板の全体を覆わなくとも吸着できる「部分吸着」が可能であることが特徴。そして、西村陶業様独自の原料の混練と焼成の創意工夫により、穴の大きさをミクロン単位でコントロールすることが可能です。このことから、従来の真空チャックでは吸着が難しかったフィルム等の薄い素材や、ごく小さな製品でも吸着させることができるようになりました。

本製品ならでは「薄い・小さい素材の固定」に着目

本製品は強みと特徴がハッキリとしていることから、USPマーケティング®のノウハウを用い「一瞬で価値が伝わるキャッチコピー」で訴求することが有効だと考えました。

キャッチコピーを開発する上で着目したのが、前述の「薄い素材、小さな素材でも固定できる」ということでした。実際にこれらの繊細な素材を、損傷することなくしっかり固定できるようにしたい、というニーズがあったのです。

私たちはこのことから、キャッチコピーを「極小･極薄ワークも自在に吸着」とし、ミクロン単位の小さなポーラスを実現できる本製品の特徴を伝えることとしました。

動画を用いて製品の挙動を直感的に伝える

一方、言葉だけではやはり限界があります。本製品は空気を吸引しなければ製品が吸着せず、吸引することで製品も吸着する性質を持っています。また逆に空気を送りこむことで微量な空気が板面に吹き出し、エアーホッケーの要領で製品を浮かせることも可能。これらは、写真で表現するよりも動画のほうが一目瞭然だと考え、トップページにはごく短く直感的に伝わる動画を配置することとしました。

またページ内では製品の特徴を詳細に示し、工場などの製造工程を効率化したい技術者様に対してしっかりと特長が伝わるよう配慮しました。