アイデンティティブランディング

Made in Japanを支える。丹後機械工業協同組合様

世界レベルの金属加工技術を誇る、京都府北部 丹後エリア。さらに、金属の機械加工、鍛造、板金、鋳造、塗装、後処理、電気、装置開発など、加工や開発に関するあらゆる工程を地域内でワンストップに完結できるという特徴があります。本件はその中核的な役割を担う組合「TANKI - 丹後機械工業協同組合」様のウェブサイト事例です。

TANKIのエリア全体の強みを5つに整理する

本ウェブサイトのミッションは、単に組合としての情報発信というだけにとどまらず、地域全体の価値の向上、そして人材不足の解消という大きな目的がありました。弊社はこの課題解決の一助となるよう、まずエリア全体に共通して流れる価値は何なのか?を掘り下げることとしました。

その結果、当エリアの機械金属の強みを 1.精密加工 2.設備力 3.少量多品種 4.後継者続々 5.組合が要 という5つに整理し、それぞれの根拠と詳細を伝える形で制作しております。そして、その中核を担う組合の存在をシンボリックに伝えるため、組合の呼称を「TANKI」と記号化するよう提案いたしました。もともと同組合は「タンキ」という通称で呼ばれているところから、それを記号的に見せるよう工夫しています。

「組合が要」という核

全国で「組合」というものは多く存在し、情報交換や親睦事業などが行われていることはよく見られます。しかしTANKI様はそれだけにとどまらず、共同購買事業によって、各機械加工の事業者へ鉄やステンレス等の材料供給をしている点が特徴です。

材料の仕入れは大量に仕入れるほうが単価が下がるのが通例ですが、企業の規模は大小あり、小規模企業では通常、そういったスケールメリットを手に入れることは不可能です。そこで組合が一括で材料を仕入れることで、大企業と同じような単価で少量の材料を仕入れることが可能となっています。これらの強みを伝えることで、組合としての基盤による安心感を与えることも狙いの1つです。

企業データベースと求人データベース

エリア全体のブランディングを考える一方で、実際にどういった企業があるのか、ニーズを満たせる企業はあるのか、が明確に分からなければ、実際の成果に結びつけることはできません。このため、企業データベースの情報を詳細に整理でき、かつ簡単に情報を登録・公開できる仕組みが重要でした。本件ではGoogle mapの集合地図や、企業ごとの保有設備一覧も自動作成できるシステムを構築し、BtoBの取引を支援しています。

また、人材不足解消の一助とするため、ハローワークの求人情報を自動的に取得し、データベース化する仕組みも制作しています。このことから、企業側としては複数のサイトの求人情報をそれぞれ更新する必要がなく、ハローワークへの申請情報を更新すれば、本サイト上で最新の情報が表示される仕組みとなっています。

実施内容

企画・コンセプト設計/ブランディング企画
取材・分析/キャッチコピー開発
写真撮影/文章原稿作成
ウェブサイトデザイン/コーディング
企業データベースシステム制作
求人情報自動取得システム制作

ウェブサイト

https://tango-tc.jp/

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