アイデンティティブランディング

ご相談内容社内の人間関係に課題がある

社長と社員、先代と後継ぎ、経営者夫婦、上司と部下、社員同士など、仕事上での人間関係は経営に大きく影響を与えていることと思います。関係構築は経営の質、利益、そして仕事のやり甲斐を大きく左右します。

ACHIVEMENT
主な実績

問題を起こす社員接し方を変え
社員の行動を修正
夫婦経営の企業夫婦間のすれ違いを修復

成長する企業ほど人間関係の試練が訪れる

これは弊社の経験則のお話です。よりよい会社にしようと努力している、質を高めようと頑張っている、そんな経営者様の会社は、きっと経済的にも、経営の質的にも成長していることと思います。しかし、なぜかそういう企業には必ずといっていいほど、人間関係の問題が発生します。

私たちはこのことを「成長のひずみ」と呼んでいます。本音・本気で生きているからこそ、リーダー陣が先に成長してしまい、社員のレベルアップが追いついていない状況が起きるということです。

これは悲しい現実です。努力する人ほど幸せになっていただきたい。ですので、成長と並行して必要となる人間関係の「調和」の面をサポートさせていただきたいと思っております。

人間関係修復のために行うこと

一度バランスを崩してしまった人間関係を修復するのは、当事者にはなかなか難しいことです。もちろん、修復のための方法や考え方をお伝えし、行動に移していただく場合もありますが、時によっては弊社が第3者的に介入させていただき、間に立って調整させていただく場合もあります。

人間関係修復が必要なケース

1経営者と役員の関係価値観のつなぎ目をつくり役割を認識する
2先代と後継ぎの関係後継ぎへの信じる心と先代への敬意を持つ
3経営者夫婦の関係父性と母性の違いを知り許し合う
4経営者と社員の関係社員のステージまで降りて伴走支援する
5社員同士の関係本来の目的や想いに立ち返らせる

経営者と役員の関係構築

経営者と役員の間の人間関係に課題があるとすれば、価値観や考え方に相違があり、すれ違いが起きていることが原因であることが多いと言えます。

それは別の角度から見ると、役員が「意思を持っている」ということです。方向づけさえうまくいけば、逆に社長ではカバーできない面を担ってくれる可能性もあります。

価値観のつなぎ目をつくり役割を認識する

この問題を修復するには、まずはカウンセリングです。双方の言い分、考え、不満、我慢ならないことなどをすべて吐き出していただきます。

その後、それぞれの方の考えのうち、一番大切にしていることを整理していきます。感情的になった心ではなく、素直な気持ちになったとき、大切にしたいことは何が残るのか。この大切にしたいことが、経営者と役員の間で一致する場合もあります。その場合は、実は同じ目的を持っていたのに、考え方、やり方の違いですれ違っていたのだということが分かります。

一致しない場合もあります。その場合は、経営者と役員それぞれで、共有できる部分を探します。基本的に違う人間だけど、この部分の想いは一致する、というポイントです。そのポイントを人間関係のつなぎ目とし、そのつなぎ目を達成し続けるためにどう役割を分担していくかを考えます。

そこにたどり着くまでには様々な質問と、気持ちの整理が必要ですので、じっくり対応させていただいております。

先代と後継ぎの関係構築

このケースは多くの場合、後継ぎとなる二代目、三代目社長は、先代の考え方が「古い」「固い」などと感じていることが多いようです。一方先代は(多くの場合、息子である)後継者の未熟さが目に付き、不安を抱いてしまいます。特に親子関係であることが多いので、親は子の未熟な時代をすべて見てきた関係です。どうしてもまだ「子供」として見てしまうことが多いようです。

後継ぎへの信じる心と先代への敬意を持つ

この問題を修復するには、やはりまずはカウンセリングから始まります。双方の、相手に対する不満や不安、イライラする面などをすべてお話いただきます。ほとんどの場合、お互いを否定的に見ています。

ところが、話を深めていくと、本当のところ「否定したい、と思っているわけではない」という感覚にたどり着きます。どちかというと、本当なら認めあって生きていくほうが気持ちがいいと分かっているものです。

親子関係である場合はとくに、過去の流れを振り返ります。今の関係は、昔からそうだったのか。変わってしまったのだとしたら、いつ、なぜ変わってしまったのか。必ず分岐点があります。そして、悪い方向に変わる前の気持ちに立ち返ります。本来、相手のことを信頼していた面、好きだった面、尊敬していた面、一目置いていた面があります。

そういった良い面は、今は死んでしまったのでしょうか。そうではなく、何らかの原因で眠ってしまっただけです。

改めて後継者は、先代への敬意を持てるよう、本音で話す必要があります。先代のどういった面を尊敬できて、逆に自分とは何が違うのかを話します。先代は後継者に対し、信じて任せる気持ちを前提にしていただきます。ただし「これだけは大切にしてほしい」と思う、純粋な気持ちを共有します。

これらの流れに沿って、間に入らせていただいたり、行動に移していただいたりしながら、修復を試みていきます。最終的には後継者が自分の意思で経営できる状態に持っていくことが1つのゴールです。

経営者夫婦の関係構築

夫婦で経営や仕事にあたり、役割分担をして進めている場合で、関係に問題がでるケースはいくつか考えられます。よくあるのは社長である夫に妻がだんだんとついていけなくなるケース。もう1つは社長である夫に対し妻が不満をもち、もっときちんと行動して欲しいとやきもきするケースです。

父性と母性の違いを知り許し合う

前者の「社長である夫に妻がついていけなくなるケース」は、社長が経営者として成長していき、出会った時の感覚から大きく変わってしまった時に起きます。経営者は責任をとるべき立場ですので、意識としては成長していきます。一方その妻は、強く経営に携わっていない限り、その意識に大きな変化はありません。ここで考え方に相違が生まれ始めるのです。多くの場合このケースでは、社長である夫の父性が強くなりすぎてしまい、仕事に対して厳しくなることが多いようです。

後者の「社長である夫に妻が不満を抱くケース」は、上記と関係としては逆です。妻としては夫に、もっと社長らしくしっかりして欲しいと願います。この場合、妻側に、その人なりの理想の社長像のようなイメージがあることが多いようです。実はこのケースでは、妻側の父性が強く、逆に夫に母性があるケースもあります。双方が中性的なタイプの夫婦ということです。

いずれも、父性と母性というキーワードが参考になります。すごく簡単にいうと、父性は厳しく育てる、母性は優しく育む性(さが)です。経営にはどちらが必要か?答えは両方です。

父性と母性、または成長と調和と言ってもいいかもしれません。この2つはバランスによって成り立ちますので、どちらかが欠けると問題が起きます。このため、お互いにどういう性質を持っているのかを認め合い、役割を分担してやっていける道を探すことが大切になります。

経営者と社員の関係

このケースのほとんどは、成長した社長と未熟な社員、というコンフォートゾーン(自分にとって心地よく、自然に振る舞える環境や領域)の違いによって起こります。社長にとっては意識高く、しっかり質の高い仕事をすることが「自然」で、それが社長のコンフォートゾーン。社員はまだ未熟ですので、上の世界はイメージすらできず、今の自分のやっている仕事のスタイルが「自然」なのです。

多くの場合、このケースだと社員は「社長についていけない」という感覚になります。場合によっては離職することもあるでしょう。

社員のステージまで降りて伴走支援する

経営者の方にとってはとても残念なお知らせですが、これは「今の社員のレベル」に合わせることになります。

今の社員のレベルを見極め、スモールゴールを設定し、ほんの少し行動を改善すれば達成できそうなことに日々取り組んでいきます。大きな目標は逆効果です。小さな成功体験の積み重ねが、最大の近道になります。経営者がそれを支援するのは難しいことも多いので、中間層の社員に任せることも大切です。

ただ、関係がうまくいっていない場合、いきなりスモールゴールを設定させようとしてもうまくいくことは無いでしょう。一旦、人間関係を構築する必要があります。そのためには、穏やかなマインドでの対話が必要です。これについては「社員にもっと成長して欲しい」のページを御覧ください。

社員同士の関係構築

社員間に起きる人間関係の問題は、様々なケースが考えられます。

1つは、嫉妬が原因のケース。特に、先輩社員が後輩社員の能力や立ち位置に嫉妬するケースです。嫉妬している側の社員は、自分の自尊心を守るために様々な言い訳や因縁を生み出します。

またはその逆で、仕事ができる社員が仕事ができない社員にイライラを感じてしまうケース。一旦そう感じてしまうと、日々相手社員の「できていないこと」を一生懸命探してしまいます。

本来の目的や想いに立ち返らせる

このケースは、いきなり「仲良くしろ」と言ってもなかなか難しいことが多いです。友達同士の関係とは違い仕事での関係のため、一緒に働くことを望んだわけじゃない、というケースが多いからです。つまり、仲良くすることを最終目的にできないことが多いのです。

この問題を修復するには、目的を共有し合うことが重要です。お互い、本来は何を望んでいるのか。仕事が滞りなくスムーズに進むことかもしれないし、もしかしたら本音では自己成長したいと思っているかもしれません。この本音を共有することが最も大切です。

これは当事者間での解決は非常に難しいため、経営者や現場リーダーが介入するか、もしくは弊社が代行させていただくこともあります。フラットな気持ちで、まずは何が不満なのか、そして、本当は何を望んでいるのか、素直な気持ちで話せるようになるよう対話が必要です。

しかし、あまりにも相手の考え方が甘い場合、毅然とした態度で負荷をかけることが必要な場合もあります。このあたりはケースバイケースです。

関係構築の基本はカウンセリング

以上様々なケースをご紹介しましたが、やはりすべてに共通するのはカウンセリングをすること。とにかく聴く。今不満に思っていること、不安に思っていること、イライラしていること、諦めていることなど。

聴く向こう側には、必ず「本音」があります。本当はこう思っているけで素直になれないでいる想いがあります。仕事であっても人間ですので、感情が意識を左右してしまうものです。

ぜひ、人間関係を平穏に保ち、より成長する企業になっていただければ幸いです。

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