大江です。いつもありがとうございます!
今回は「テーマカラー」についてです。
お店の特徴を印象づける手段として「テーマカラー」は非常に有効です。
以前、京都府北部のラーメン店に「赤」を提案し、
最終的に丸い看板やロゴ等のメインカラーとして採用されたケースがあります。
当初店主は「紺」を想像していたのですが、いくつかの理由から赤を提案しました。
その理由は「和の配色を目指す」というコンセプト。
同店の外壁は白壁で、かつ和風建築が印象的な店舗です。
その白壁に丸い看板で「赤」を配置すると非常に映えると考えました。
2つめは、その地域は和の町並みを目指す景観保護地区であり、
外国人も訪れる観光地であることから「NIPPON」を感じてもらうため。
そして何より、店主が地域に根ざすことを志し、
地域の歴史にリスペクトしている点から、
「和」のコンセプトは外せないと考えたのです。
結果として、それまでに設置されていた看板に比べると
大きく来客数を伸ばすことに成功しました。
お店にとってのテーマカラーは、その色に対する「思いと意志」
が明確であるかどうかが重要です。
それでも、思いが明確にならない…何色がいいのか迷ってしまう…なら、
まずは形容詞を意識するところから始めてみましょう。
常連客に、お店のイメージを問いかけてみます。
「うちの店ってどんなイメージ?」と。明るい、とか親しみやすい、
とか様々かと思いますが、数名に聞いていくと、
ある共通したイメージが浮かび上がるはずです。
そのイメージが「元気」なら=オレンジ、といった風に、
形容詞から色を連想するのも1つの方法です。
大切なのは、貴店が実際に醸し出している雰囲気はどんなものか?
つまり「貴店らしいかどうか」です。
カラーなどの感性に訴えかけるものは、頭で考えるよりも、
無意識のうちに醸し出している雰囲気を客観的に知るほうが
ミスマッチがありません。
ぜひ、貴店らしいカラーを有効に使いたいですね。