アイデンティティブランディング

既成概念を変える「コンセプト」 製造業ブランディングVol.8

大江です。いつもありがとうございます!

こちらでは、製造業やメーカーを営む経営者様に、
御社の価値を世に浸透させるための原理原則と方法をお伝えいたします。

今回は、ブランディング(企業の信頼と価値を高めるイメージづくり)
の本質に迫る「コンセプト」のお話です。

これまでブランディングのためのツールとして、
ロゴ、名刺、ウェブ、キーカラーやキービジュアルなどをご紹介してきました。

しかし、ただロゴや名刺を作っても、効果的なブランディングになるとは限りません。

これらのツールを効果的に、正しく作成・展開するには、適切なコンセプトが必要になります。

ここでいうコンセプトとは、会社や商品の持つ「基本的な概念」のことと言われますが、
分かりづらいため実例で考えてみましょう。

工具メーカーである株式会社エンジニアさんの商品に
「ネジザウルス」という特殊なプライヤがあります。

ネジ山がつぶれたネジでも回せるという独自の価値で大ヒットとなった商品ですが、
注目すべきはこのネーミング・コンセプト。

このプライヤは、まるで恐竜の横顔のような形をしており、
まるで恐竜がネジに噛みついているように見えることから、
ザウルスという愛称が生まれたのです。

このネーミングによって、商品の特徴が直感的に記憶に残るようになったことが、
ヒットの要因となったことは間違いありません。

会社や商品のコンセプトを考える際、着眼するべきポイントは
「早い話、何?」という問いに一言で答えられるかどうか、です。

ネジザウルスなら、「早い話、ネジに噛みつくから、回せるんです」
というコンセプトです。

この「噛みつく」というキーワードが、これまでのネジ回しの既成概念を一変したと言えます。

会社でも同様で、「御社は早い話、どういう会社?」の答えに、
御社の特徴や優位性が反映されているかどうかが重要になります。

一度御社の「早い話」を集約し、直感的にコンセプトが伝わるよう、考えてみてはいかがでしょうか?

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