アイデンティティブランディング

新たな価値の源泉「コア技術」 製造業ブランディングVol.9

こちらでは、製造業やメーカーを営む経営者様に、
御社の価値を世に浸透させるための原理原則と
方法をお伝えいたします。

今回は「コア技術=自社の技術の本質」についてお話します。

事業構造転換に成功した事例として有名な「フジフィルム」ですが、
ご存知の通り、同社は写真関連の製品をつくるメーカーです。

しかし現在、化粧品や健康食品分野に乗り出し、大きな成功を収めています。

なぜ写真関連のメーカーが化粧品事業なのでしょうか?

その背景にあったのが「コア技術」です。

フジフィルムが自社のコア技術を掘り下げた結果、
写真フィルム等の製造によって培ってきたのは「ナノ化」という技術である、と定義。

成分をナノ化するという技術によって、化粧品分野でも浸透力の高い製品を
作ることができることを発見したのです。

もし同社が、今でも「自社は写真メーカーである」と定義していたなら、
このコア技術の発見は無かったでしょう。

このように、もともと自社が繰り返し取り組んできた事の中にある、
決め手となる技術、自社にできることの本質が「コア技術」です。

一旦自社の「業界・業種」というものを取り払い、仕事内容を細分化して、
本質にまでたどり着いたとき、「技術は同じだが、新しい可能性が見える」
という結果が生まれます。

新たな業種に事業転換するかどうかは時と場合によりますが、
重要なのは自社の決め手となる技術は何か?を知り、その強みを活かすという発想です。

ぜひ一度、自社の仕事内容を掘り下げてみてください。

例えば「鉄を溶かす」ことが仕事内容に含まれている場合、
どのように鉄を溶かしているのか?溶かす際に使用する技術は?

その中で「この技術を省いたら、自社の仕事は成り立たない」という本質に至るまで、
細分化していきます。

そこに、新たな価値を生み出すための源泉となる技術が隠されています。

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