アイデンティティブランディング

お店の識別を促す「テーマカラー」 個店ブランディングVol.7

大江です。いつもありがとうございます!

今回は「テーマカラー」についてです。
お店の特徴を印象づける手段として「テーマカラー」は非常に有効です。

以前、京都府北部のラーメン店に「赤」を提案し、
最終的に丸い看板やロゴ等のメインカラーとして採用されたケースがあります。

当初店主は「紺」を想像していたのですが、いくつかの理由から赤を提案しました。

その理由は「和の配色を目指す」というコンセプト。
同店の外壁は白壁で、かつ和風建築が印象的な店舗です。

その白壁に丸い看板で「赤」を配置すると非常に映えると考えました。

2つめは、その地域は和の町並みを目指す景観保護地区であり、
外国人も訪れる観光地であることから「NIPPON」を感じてもらうため。

そして何より、店主が地域に根ざすことを志し、
地域の歴史にリスペクトしている点から、
「和」のコンセプトは外せないと考えたのです。

結果として、それまでに設置されていた看板に比べると
大きく来客数を伸ばすことに成功しました。

お店にとってのテーマカラーは、その色に対する「思いと意志」
が明確であるかどうかが重要です。

それでも、思いが明確にならない…何色がいいのか迷ってしまう…なら、
まずは形容詞を意識するところから始めてみましょう。

常連客に、お店のイメージを問いかけてみます。
「うちの店ってどんなイメージ?」と。明るい、とか親しみやすい、
とか様々かと思いますが、数名に聞いていくと、
ある共通したイメージが浮かび上がるはずです。

そのイメージが「元気」なら=オレンジ、といった風に、
形容詞から色を連想するのも1つの方法です。

大切なのは、貴店が実際に醸し出している雰囲気はどんなものか?
つまり「貴店らしいかどうか」です。

カラーなどの感性に訴えかけるものは、頭で考えるよりも、
無意識のうちに醸し出している雰囲気を客観的に知るほうが
ミスマッチがありません。

ぜひ、貴店らしいカラーを有効に使いたいですね。

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