大江です。いつもありがとうございます!
個店ブランディングシリーズは、今回で最終回になります。
締めくくりとして、お店を営む上で最も重要な「理念」について考えてみます。
自分のお店が地域社会の中でどんな役割を担っているのか、
考えられたことはありますか?
この役割は、「地域に◯◯を提供し続ける店」といった、
お店を経営する目的から生まれてきます。
京都府のメガネ販売店E店では、人々の「目の見え方を楽にする」
という目的意識を持っています。
メガネ店としては当然のことと思われるかもしれませんが、
お店によっては安い・早いをウリにしている店舗もありますので、
お店ごとに目的は違うのです。
目の見え方を楽にする、という目的を持つ場合、人間の目、
見え方のメカニズム、その人の生活や仕事など、メガネだけでない、
関連知識・技術を要することになります。
E店の商品はメガネではありますが、メガネに価値があるのではなく、
メガネをかけた人の生活・仕事の上での「見え方が楽になった時」に
初めて価値が生まれるのです。
理念とは、お店を経営する上での「目的意識」そのものです。
目的を持つと、自店はどういうお店づくりをすればいいのかが見えてくることになります。
前述のE店では、その人の個性・生活・仕事・癖まで配慮して
数多あるメガネの中からピッタリのものを提案する役割を担っています。
貴店でも、言葉になっていないかもしれませんが、何かお店を続ける目的があり、
無意識のうちに担っている役割があるはずです。
個店の仕事は、商品・サービスを売ることではありません。
商品・サービスを通じた「価値」を提供することにあります。
目的がはっきりすれば、お店づくりはスムーズに進みます。
魅力的な理念を掲げることで、貴店が益々発展されることを祈念し、
本シリーズを終了したいと思います。