大江です。いつもありがとうございます!
「人材採用」を目的としたブランディング。
今回は「why(なぜ)」についてです。
昨今、人が職場に求めることとして「働きやすさ」があります。
給与の多さよりも休みの多さや、社内の雰囲気が居心地がいいかどうか、
など働きやすい環境を重視する人が増えているようです。
一部の企業では自社の働きやすい環境をアピールし、
新卒採用などに活用ているケースも見受けられます。
これはこれで重要です。
しかし働きやすさだけでは強い組織を形成することは難しく、
仮に採用できたとしても成長度が低くなる可能性があります。
企業価値を高めるなら「条件に合った会社で働きたい」よりも
「この会社だから働きたい」と考えてもらえる会社づくりが重要です。
そのために必要なのが「why(なぜ)」です。
ここでいうwhyは、「経営者の理念」の中にあります。
うちの会社は、こういうことをしている会社です、
といった「企業説明」はどの会社でも行います。
ですが、「私たちは、未来に向けてこういう会社になる。
そのために、こういう人材と出会いたい」といった
明確な価値観を示しているケースは少ないと言えます。
「ミドリムシ」を使用したヘルスケア事業を行う
株式会社ユーグレナさんは当初、全く商品が売れない時代がありました。
創業メンバーは、社長も含め”極めて”優秀な人材。
それなのに、スタッフのほうから「売れないのは自分の責任です!
まず自分の給料を下げてください!」と言われたそうです。
なぜ、そんな苦しい状況なのにそんなことが言えるのか?
それは、同社のスローガンである「ミドリムシが地球を救う」、
そして理念である「人と地球を健康にする」という価値観に、
心底共感していたからです。
単に商品を売るだけでは共感は得られない。
「why?=なぜ経営するのか」が未来に向けて明確になっているか?
このwhyの中にあるキーワードこそが、共感を呼び、
人材を惹き付ける軸となります。