アイデンティティブランディング

感情を聴く 「人材定着」ブランディング Vol.2

大江です。いつもありがとうございます!

人材の定着の根本は人と人との関係づくりです。
その中で要となる能力の1つが、カウンセリング力です。

カウンセリングの目的は話を聞くことではなく、
「相手が本来の目的に立ち返ること」です。

ある会社で社長である夫と一緒に働く奥様が
「この仕事を辞めたい」とおっしゃられたことがありました。

そこでカウンセリングをしていくと、
実はご主人とのコミュニケーションがうまくいかず、
それが原因で辞めたいと考えていたようなのです。

本来の目的はご主人と一緒に働いていきたい、というものでした。

このように、第一声の言葉は本来の目的ではないことが多々あります。

こういった本音を引出し、相手が本来実現したいこと、
成りたい姿に立ち返るためには、ただ話を聞くだけでは成立しません。

相手の言葉ではなく「感情」に焦点を合わせていきます。

相手が言っていることと、本音で思っていることが別である以上、
目の前の言葉にとらわれず、相手が心の奥底ではどんな気持ちなのか…
寂しいのか、悲しいのか、悔しいのか…を積極的に感じ取り
「自分も全く同じ気持ちになってみる(感情移入)」ことが最も重要です。

そういう意味では、相手の話を聞くというよりも
「相手の感情を聴く」ということになります。

この時重要なのは、何か助言をしてやらないといけない、
といった意図は一切捨て去り、聴くこと、質問することに徹することが重要です。

結論はなくとも、相手をねぎらい「私もどうしたらいいか考えてみます」
といった締めくくりで、まずはいいのです。

解決より先にまずは共感から。相手の感情に
優しく触れてみることから始めましょう。

つらそうな社員がいれば「最近つらそうだったんで、心配してたんですよ」と
話をしてみます。

相手が何も話したくなさそうであれば、会話をする必要はありません。

でも何か少しでも漏らしてくれることがあれば、全心で受け止める。
心を通わせる第一歩です。

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