大江です。いつもありがとうございます!
人材定着の根本は人と人との関係づくり、そのために必要な「コーチング」は
社員のゴール達成を支援することですが、そもそも「ゴールの設定自体ができない」
というケースがよく見られます。
その原因はいくつか考えられます。
まず「良くも悪くも現状に満足しており、自分が変わる必要性を感じていない」
ということです。
現状の給与や役職などに不満があるとしても、実は多くの人は
「自分を変えてまでその現実を変えたい」という強い欲求は持っていません。
人間は本能的に「現状を維持する」ため、自分の変えるということに大きな抵抗があるのです。
もう1つは、自分自身を過小評価したり、自信が無いことによる「思い込み」が
発生しているケースです。
「自分はこの程度」「自分は価値がない」ということを無意識に思い込んでおり、
大人になるにつれてそれ以上の可能性を考えなくなります。
ですから、日常から逸脱するような新しいゴールをイメージすること自体ができないのです。
これを打開する方法はただ1つ「社員の欲求にフォーカスしたカウンセリング」です。
相手は、本来どういう事を望んでいるだろう、何を欲しているのだろう。
どんな欲求がその人の「らしさ」を形成しているかは、社員一人ひとり違います。
経営者だけでカウンセリングが難しい場合、リーダー社員と手分けをしながら
一人ずつと対話していきます。
人に認められたい、人の役に立ちたい、感謝されたい、尊敬されたい、
もっと楽しみたい、自分の好きなようにしたい。
人によって欲求は様々です。
社員一人ひとりが本来どういう欲求を持っているかが分かり、本人が自覚すれば、
自発的な行動を取りやすくなります。
そして、それを認めてくれる、分かってくれる環境を大切にしようとします。
つまり、人材定着につながるのです。
次回は、欲求にフォーカスしたカウンセリング方法を具体的に見ていきます。