大江です。いつもありがとうございます!
人材採用と定着に関してのブランディングについては今回で最終回です。
再度、その根本に着目したいと思います。
採用や定着、つまり企業においての「人」に関する根本は、
「働く意味」にあります。
働くのが人間である以上、企業は働く意味を常に追求し続ける必要があります。
スターバックスコーヒーのスタッフ(アルバイト)は、低賃金であるにも関わらず、
働きたいという人が絶えません。
それは単にデザインがおしゃれだから、といった表面的な事だけではありません。
「人々の心を豊かで活力あるものにするために」というミッション、
そしてスターバックスはコーヒー屋ではなく、第3の居場所であり、
感動経験産業であることなど、根本的な「働く意味」「提供している価値」が
込められています。
布団屋は布団を売るのではなく、快適な睡眠と明日への活力を提供する。
印刷屋は紙やプリントを売るのではなく、注文者のメッセージを
届けたり代弁したりする。
工務店は家を売るのではなく、施主の暮らしや人生をサポートする。
顧客は商品そのものが欲しいというよりも、そこから得られる結果を
欲しています。
どの仕事にも、商品・サービスを売る以上の、本質的な意味があるのです。
NASAの清掃員は大統領に何の仕事をしているかと尋ねられ、
「私は人類が月に行くお手伝いをしています」と答えました。
京都府北部にも、宇宙関連の部品を作っている製造業の会社があります。
同じように「月に行くお手伝い」と考えてもいいはずです。
御社の仕事の本質的な意味は何でしょうか。
その意味に、強い誇りと使命感を感じておられるでしょうか。
人が働きがいを感じ、長く働きたいと思う源泉は、
やはり「御社で働くことの本当の意味」が重要です。
ぜひ社内でその意味を共有し、社外に発信し、
素晴らしい会社づくりに向かっていただければ幸いです。