大江です。いつもありがとうございます!
これまで見てきたことは、会社のイメージ、どんな価値を売っているか、
記号(自社を記憶してもらうポイント)、自社の譲れない価値観、
建てる家のデザインテイスト、でした。
ここまでのことが整理できているとすれば、御社はすでにおおよその
「インナーブランディング(社内の考え方を統一すること)」が
進んでいることになります。
その次にぜひ整理してみていただきたいのが、「推奨規定と禁止規定」です。
推奨規定とは、自社の価値観やイメージ、提供する価値に沿って、
「こういう行動をとると良いね」という規定です。
内容はシンプルで、例えばお客様のもとへ営業へ伺う際に
「元気よく挨拶する」のか「落ち着いた紳士的なトーンで接する」
のかでは印象が変わります。
つまり御社の企業イメージに関わります。
社員それぞれの個性を生かして任せるという考え方もありますが、
あまりにも行動がバラバラではブランド感は高まらず、
散漫な印象になりがちです。
そして実は推奨規定以上に大切なのは、禁止規定。
つまり「うちの会社では、これは絶対にしない」という
規定を設けることです。
例えば現実的にあり得るのは、「安売りはしない」というもの。
これはブランド感を高める上で重要なことで、目の前の仕事を
取ることよりも自社の価値を高めることを優先する考え方です。
同じく「押し売りはしない」というのも1つの禁止規定でしょう。
価値観によっては「ビニールクロスは使用しない」
などの施工面の規定も考えられます。
ポイントは「本意ではないが、仕方なくやっていること」を
いかに排除するか、です。
仕方なくやる、というのは、自社の価値を確実に下げていきます。
いきなりすべてをやめることができなくとも、1つ1つ、
本来のありたい会社像になれるように決めていく。
一定の覚悟が必要ではありますが、確実にブランド感を
高められる道の1つです。