アイデンティティブランディング

私たちは「○○」です。 「建築」ブランディング Vol.7

大江です。いつもありがとうございます!

自社の価値観などを整理していった後は、ブランド価値を対外的に
「伝えられる形」にしていく段階になります。

その際、ブランディングの軸になるのは
「BI(ブランドアイデンティティ)」と呼ばれる、短い文です。

BIとは自社はどういった会社か、どういった立ち位置に立つか、
を短いブレーズにまとめたもの。

試しに『私たちは「○○」です』という文中の「○○」の部分に入る、
会社名以外のフレーズを考えてみてください。

例えば『私たちは「木の家の専門メーカー」です』と
フレーズであるなら、この建築会社・工務店の性格、立ち位置、
どういった価値を提供しているかは分かりやすいでしょう。

このようなイメージで、御社にぴったりのフレーズを考案し、
「○○」に入るフレーズが御社のBIとなります。

しかし、ここで注意が必要なのは、「他社との違い」が出るかどうか、です。

木の家の専門メーカー、と呼べそうな建築会社は、他にも何社かありそうです。

つまり、フレーズが一般的にすぎると、自社の唯一性のある個性を
打ち出しにくく、顧客が御社を選ぶ理由にはなりにくい、と言えます。

また自社の提供する価値を「家」だけに絞るべきかどうか、
という視点もあります。

大手の事例になりますが大和ハウスのBIは「人・街・暮らしの
価値共創グループ」であり、どんな家をつくるか、にとどまらず、
人・街・暮らし、といった大きなくくりに関わる企業である、
と定義しています。

「家」という物質的なレベルのみで考える企業と、人や街、
といった空間や生活の営みのレベルで考える企業とでは、
物事に対する意識は大きく変わるはずです。

御社は本当に、単に「家」が提供できれば、それでいいのか?

今一度考えてみていただけると良いかもしれません。

家を通じて、それ以上の何かを提供したいのであれば、
BIとなるフレーズにも家以外の概念が含まれることになるでしょう。

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