アイデンティティブランディング

「行動の意味を共有する」 質問コーナー4

大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)

Q.
スタッフの、利用者様に対する接し方を改善したいのですが、
なかなか会社側が思うような接し方ができず、困っています。
何かいい方法はないでしょうか?
(丹後の介護業の方)

A.
介護業に限らず、社員の「行動規範」を統一する、高める、といったケースですね。

大きく分けて2つのポイントがあります。

まず1つ目は、そもそも「行動指針」が明確に言葉や図などで定義してあるかどうか?です。
自社の理想とする振る舞い方を、最低でも言葉で明確に定義し、かつリーダー格の人は
その行動指針に沿って行動できていることが前提です。介護業であれば「笑顔で話しかける」
「利用者様の話をよく聞く」といった内容でしょうか。

次に、その行動指針に沿って、実際に行動してもらうにはどうするか?です。
最も重要なのは、「なぜその行動をとると良いのか?」という「行動の意味」を
共有し続けることです。ある会社の例でいうと「笑顔で話しかけると、利用者様も笑顔になる。
その笑顔を見ると、自分も嬉しいからそうする」というお話がありました。
笑顔で話しかける理由は、自分が働く喜びを得るため、というのが
本質的な理由ということになります。

ここでいう「行動の意味」は、会社都合の理由ではなく、働く人が共感できることが大切です。

例えば「そのほうがコストがかからないから」といった理由は、会社都合ということになります。
共感が得られる理由であれば、スタッフは自発的にそれに沿った行動をとるようになります。
時には、会社での振る舞いだけでなく、プライベートの行動でも笑顔が増えたりといったことに
つながるでしょう。仕事だからやる、という理由ではなく、人として納得のいく「行動の意味」を
共有することが大切です。

ぜひ、その意味を考え、共有してみてください。

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