大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)
Q.
ホームページは目的を持って作成したほうがいいと聞きました。
「資料請求を獲得するため」を目的にしようかと思いますが、
それでいいのでしょうか。(丹後の建築業の方)
A.
基本的には良いと思います。
合わせて「自社の価値づけ」について検討してみてください。
自社はどのくらいの価格帯の家・リフォームを販売し、
どんな価値を提供していきたいのか。というのが、
資料請求を目的にすると、どうしても「商売っ気」が出てしまい、
場合によっては品格イメージを下げてしまう可能性もあるからです。
もし御社が、ローコスト住宅路線の会社であれば、
いかに資料請求の「数」を取るかを重視する形になります。
その場合、低予算でかしこく家を建てるコツや住宅ローン、
経験者のホンネ、など「お金」に関する情報を盛り込んだ上で
資料請求への誘導を促すと良いでしょう。
一方、もし御社が平均以上のグレードの家を推進している会社であれば、
いわゆる「資料」という考え方は避けたほうがいいでしょう。
よい家を求める人は、上質な生活水準を求めます。
家そのもののスペック以上に、これまでの施主の素敵な生活スタイルや、
家づくりに関する物語など、御社に依頼すれば良質な生活が得られるという
「世界観」を伝えることが重要です。
そうなると資料という発想よりも「ストーリーブック」のような
位置づけのほうが良いのではないでしょうか。
もちろん、ホームページ上に設置するリンクボタンなどにも
資料請求と書くのではなく、「ストーリーブックお取寄せ」
などの文言で訴求するほうが良いでしょう。
また、SNSなどを使って顧客とダイレクトに対話できる
環境づくりのほうが、むしろ資料を発送という考え方よりも
良質な顧客と出会える可能性が高いです。
機械的な作業での集客ではなく、
人間対人間の環境をどう作るかについてもぜひ検討してみてください。