大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)
Q.
観光客向けに飲食や物販などを手掛けています。
新型コロナの関係で消費者の動向が大きく変化し、
収束後も戻らないと感じています。「コロナ禍」
「アフターコロナ」にはどう対応していくべきでしょうか?
(丹後の飲食・食品製造業の方)
A.
多くの方の関心が集まるテーマですので、数回に分けて
アフターコロナについてお伝えします。
まず大前提として「偶然の商売から必然の商売への転換」が
重要になります。
人が集まる場所に商品を流通させ、通りがかりの人に偶然
買ってもらう戦略ではなく、明確に御社の商品を買うという
目的を持って買ってもらえる戦略です。
そのためには既存顧客と1対1でつながることが重要になります。
例えば、福知山市のAさんが、御社のスタッフBさんのファンである、
といった状況をつくることです。
その第一歩は、まず既存客、これまで買ってくれた人を
徹底的に大切にすること。しかしそれは既存客に割引して販売するとか、
DMで宣伝する、という意味ではありません。
既存客との間にコミュニティを形成するということです。
例えばFacebook等で既存顧客が加入できるグループをつくる、
といった手法が考えられます。
そこで目指すポイントは「御社の商品がもっと楽しくなる、
もっと美味しくなる方法や考え方」を共有すること。
食品であれば、その商品のことをより深く知って食べる・飲むと、
味わいが変わります。
その他、食べ合わせによっても変化しますし、食べる・飲む状況によっても
感じ方は変わるでしょう。
御社の商品の価値が最大になる食べ方・飲み方はどんなものか。
それを既存顧客とのコミュニケーションの中で見出し、共有していくのです。
それを共有する中でだんだんファンが増え、そこにコミュニティが生まれます。
そしてその雰囲気に触れた第3者が、またファンになる。
これがアフターコロナのビジネススタイルの1つです。