大江です。いつもありがとうございます!
社員の定着を考える上で、年齢層による価値観の違いが顕著に出やすのが、
給与・手当の考え方について。若年層とベテランの間で
観点にズレが生じることが多いようです。
「最近の若い子はお金よりも休みのほうが重要」
というような会話をよく聞きますが、それは「人による」と
考えたほうがいいでしょう。
実際に給与の考え方と支給額に納得がいかず辞めてしまう20代も多くいます。
中でも対立が起こりやすいのは、年功序列vs実力主義。
大変難しい問題ではありますが、実は仕事の処理能力が高い若手よりも、
そうでないシニア層のほうが給与が高いケースも見受けられます。
若手としてはそれが納得いかず、定着しなくなる。人材不足が深刻化する中、
若手は多くの会社が欲しいわけですが、実は若手が納得できるフィールドに
なっていないことも多くあるわけです。
能力が高く仕事がうまくこなせる人は、給与が高くなるのは自然ですので、
この仕組みにすれば納得のいく人は多くなるでしょう。
しかし途中からその方式に変える場合、社歴の長い人の給与が
大きく下がる可能性もあります。
それを緩和するには、給与体系の名目を見直し、
例えば「家族手当」や「生活支援手当」などを新設・拡充する方法も考えられます。
しかし、もっと根本的な改革としては、社員の納得のいく「評価基準」を
社員とともに作り上げ、その基準をもとに給与計算を行うことです。
評価基準は、必ずしも処理能力や数値目標だけに限る必要はありません。
たとえば、社内の雰囲気を明るくするムードメーカーや、
傾聴力のある社員にも価値を置くという考え方もできます。
価値観を整理し、評価基準を作った上で社内に浸透させるのはもちろん、
新たに入社する人には面接時にこの基準について説明したほうがいいでしょう。
評価基準についてはまた改めて触れたいと思います。



