アイデンティティブランディング

「採用基準は自社内で見つける」 質問コーナー9

大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)

Q.
従業員を採用しても自社に合わないケースがあり、
人材の確保で悩んでいます。入社後でないと、
その人が持つ技能や人間性は分からない面がありますが、
事前に適切な人材を見極めるにはどうすればいいでしょうか?
(中丹の製造業より)

A.
多くの経営者様が悩まれる点だと思いますが、
一般論に振り回されることなく「自社独自の基準」を
持つことが重要です。

まず技能面ですが「面接とは別に、実作業に近い作業を
その場でやってもらう」のはいかがでしょうか。
実際の仕事のシミュレーションです。この際、採用後に
直属の上司になる予定の人に指導させることが重要です。

30分〜1時間程度、作業をしてもらえば、現場の人間であれば、
技能面で「飲み込みがいいかどうか」はある程度判断できるはずです。

履歴書と役員の面接だけで判断してしまうと、実現場で動けるか
どうかが分からない。口ベタでも機械操作は上手な人もいますし、
言うことは素晴らしくても実作業が苦手な人もいます。
いかに「現場に近い判断をするか」がポイントです。

人間性の面は、やはり面接での判断になります。
この際、一般的に言われている面接での質問例や着目点が、
御社に合うかどうかは別です。

このため「そもそも、自社はどういう人間性の人間を求めているか、
を科学的に分析しておく」ことが重要です。

意外に、頭で思っている「求める人物像」と、実際に自社に合う
人物像は違ったりします。

ポイントは、自社内で会社を気に入っている社員、長く続いている社員、
他の社員と協力できている社員などに着目し、その人たちの「人間的な共通性」
を探すことです。

この共通性こそが、御社に合う人間性そのものになります。
この基準をもって、面接での質問を考えてみてください。
今までよりも、判断がしやすくなることと思います。

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