大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)
Q.
従業員を採用しても自社に合わないケースがあり、
人材の確保で悩んでいます。入社後でないと、
その人が持つ技能や人間性は分からない面がありますが、
事前に適切な人材を見極めるにはどうすればいいでしょうか?
(中丹の製造業より)
A.
多くの経営者様が悩まれる点だと思いますが、
一般論に振り回されることなく「自社独自の基準」を
持つことが重要です。
まず技能面ですが「面接とは別に、実作業に近い作業を
その場でやってもらう」のはいかがでしょうか。
実際の仕事のシミュレーションです。この際、採用後に
直属の上司になる予定の人に指導させることが重要です。
30分〜1時間程度、作業をしてもらえば、現場の人間であれば、
技能面で「飲み込みがいいかどうか」はある程度判断できるはずです。
履歴書と役員の面接だけで判断してしまうと、実現場で動けるか
どうかが分からない。口ベタでも機械操作は上手な人もいますし、
言うことは素晴らしくても実作業が苦手な人もいます。
いかに「現場に近い判断をするか」がポイントです。
人間性の面は、やはり面接での判断になります。
この際、一般的に言われている面接での質問例や着目点が、
御社に合うかどうかは別です。
このため「そもそも、自社はどういう人間性の人間を求めているか、
を科学的に分析しておく」ことが重要です。
意外に、頭で思っている「求める人物像」と、実際に自社に合う
人物像は違ったりします。
ポイントは、自社内で会社を気に入っている社員、長く続いている社員、
他の社員と協力できている社員などに着目し、その人たちの「人間的な共通性」
を探すことです。
この共通性こそが、御社に合う人間性そのものになります。
この基準をもって、面接での質問を考えてみてください。
今までよりも、判断がしやすくなることと思います。