アイデンティティブランディング

「想いと実態のズレ?」 質問コーナー14

大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)

Q.
お客様と会話して笑いが出るような「楽しいお店」にしたいと
思っていますが、お客様からの感想は楽しいというよりは
「おいしい」「いい店」と言われます。
実際、料理・ドリンクともに質にはこだわっています。
これは店づくりがブレているということなのでしょうか?
(丹後の飲食店より)

A.
ブレているということではないと思います。
ただ、おっしゃる事は「想いと実態がズレているのでは」という
疑問ではないでしょうか。

2つの観点で考えてみてください。1つは、「楽しさの定義」です。
あなたが思う「楽しい」とは、どのようなものでしょうか?
若い方が大騒ぎするようなテンションの高い楽しさもあれば、
美味しいものをじっくり味わえるワクワク、という大人の楽しさもあります。

そして、自分が思う「楽しさの種類と質」を落ち着いて考えた時、
同じ楽しさでも、ここまでいくと行き過ぎだな、と思うラインがあるはずです。

楽しみ方は様々ですから、ご自身の店がその範囲内に収まっていれば、
決してブレていることにはならないはずです。
(あと現在はコロナ禍なので、大声で話して笑うような雰囲気に
なりにくい部分もあるはずです。)

もう1つが、「意識と無意識」という観点についてです。
「楽しい店」というのは、ご自身の意識に上っている思いです。
でも実際には、人間は90%以上無意識で行動しています。

おそらく、料理やドリンクの質は、無意識のうちにいいものを
提供しているのではないでしょうか。
自分が無意識にとってきた結果を、お客様は評価してくださっているので、
その価値を自分自身が受け入れることも重要です。

でもこれもブレているというわけではなく、実際にはお客様も
楽しんでおられることでしょう。

おいしくていい店、というお客様の感想を受け止め、大切にした上で、
さらにあなたが思う「楽しさ」をさらに増やしていけるよう、
考えていただければと思います。

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