大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)
Q.
商店街で2代続く衣料品店を営んでいます。
若い人やこだわりのある30~40代の人に来店してもらいたいのですが、
まず何から手を付けるべきでしょうか?
(中丹の衣料品店より)
A.
質問主様は、ご自身のお店が好きですか?
若い世代を意識するなら、自分自身が「好きだ」と思える
お店の世界観が必要かと思います。
現状の貴店の状況が分かりませんが、昔から続く衣料品店は
「服を売る」という概念のまま運営されがちで、
その市場はユニクロなどの大手の独壇場となっているのが現状です。
個店は、コトを売る方向にシフトする必要があります。
例えばの話ですが、「キャンプで着る」と考えると
世界観が出来上がります。
もちろん、キャンプをテーマに設定しても、
キャンプ以外で着れる服はたくさんあります。
このように、衣料品×◯◯◯といった、キーワードの
掛け算を行うことです。(前述の例は衣料品×キャンプ)
若い人が対象なら、この掛け算キーワードに
「遊び心」が必要になるでしょう。
遊び心ある世界観に合わせ、店舗デザインも
その雰囲気を作り上げます。
逆にいうと、この世界観無しに様々な手法に手をつけても、
決定的な効果は得られないと言えます。
そもそも、30〜40代の方が欲しいものとコトを
提供するのが最優先となるためです。
それは簡単なことではないかもしれませんが、
質問主様が好きな世界観(ご趣味などから発想してもいい)を
想像してみることから始めてはいかがでしょうか?
またこれは市場調査が必要ですが、「貴店をクローゼット
代わりに使う」というサブスク型ビジネスも
可能性はあるかもしれません。
比較的四季がはっきりある地域ですので、
季節ごとの服はかさばります。
顧客は服を所有せず、好きなときに自由に服を選んで着れる、
大きなクローゼット。
市場性があるようなら、こういった発想も面白いかもしれません。