アイデンティティブランディング

「思い出に残ること」 質問コーナー24

大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)

Q.
カニをメインに集客していますが、カニの高騰が今後も続くと予想され、
カニに代わる商材が必要です。
自社では「お子様歓迎の宿」を強みにしていますが、
これからどのようにブランディングしていけばいいでしょうか?
(但馬の旅館より)

A.
まず宿の方針はブランディングの方向性でよろしいでしょうか?
ブランディングは基本的に、訴求する価値を強みのある部分に絞り、
仮に客数が減っても客単価が上がることで結果的に利益が高まる戦略です。
(これに対して、販売力を高めて宿の稼働率を上げ、
客数を取る代わりに利益率は下がる方法もあります。)

ブランディング路線で考える場合、最も重要なことは、
訴求する価値を絞ることです。
御社は「お子様歓迎の宿」という素敵なコンセプトをお持ちです。
それを、なぜ、お子様歓迎の宿と言えるのか?
という風に考えてみてください。
「うちはお子様歓迎の宿なんです。なぜなら◯◯だからです。」
この◯◯が、御社の強みが反映されており、力強く、
共感性の高い内容になるまで磨き上げ、「一言」にまとめます。
一言で言えて、その瞬間に共感が得られることがポイントです。

ブランディング的に考えるとすれば、お子様に配慮した各種サービスがある、
お子様連れの方も安心、便利、というだけにとどまらない、
「価値ある体験・感動」が重要になります。
つまり「思い出に残ること」とも言えます。

御社に泊まることでしか得られない、お子様の最高の思い出や、体験。
それは何か?を一言で言える状況に作り上げることです。
今それがあるとすれば、その部分に焦点を合わせてHPやSNSで発信、
無いとすれば、今からでも企画され、作り上げるといいと思います。
宿主様にお子様がいらっしゃるとすれば、お子様と一緒にどんな旅行をすれば、
感動が生まれますか?

ぜひ、御社ならではの体験価値を考えてみてください。

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