大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)
Q.
人材の確保がなかなか難しいと感じています。
高卒求人を出しても問い合わせすらありません。
手に技を持つ事にこの仕事の魅力を感じていますが、
若者にはなかなか伝わっていません。
優秀でなくても良い。やる気のある若者に、
石材業の魅力を伝え、人材を確保するための
方法が知りたいです。
(中丹の石材店より)
A.
「かっこいい、おしゃれ、素敵」と思わせることが焦点であり、
あらゆる意味で「デザイン」が重要になります。
大きく分けて①技が光るセンスのいい成果物を魅せる
②技そのものを魅せる の2つがあります。
センスある成果物を魅せるというのは、石材を使って、
かっこいい、おしゃれ、と思える商品を開発し、
写真で魅せるということです。
簡単ではありませんが、多くの家庭に普及する商品だとなおいいでしょう。
おしゃれなデザインのペット用墓石などもその1つと考えられますが、
墓石に限らず素敵な商品を作ることが目的です。
次に、それを制作する過程を動画で撮影します。
これが「技そのものを魅せる」ということです。
一眼レフカメラなどの動画機能で背景をぼかしながら、技が光る
職人の手元や表情、石材が形を変えていくさまを美しく撮影し、
YouTubeやHPなどで発信します。技そのものが、すごい、
かっこいい、と思えることがポイントです。
石材店は、墓石を作る仕事が多いように思いますが
(違ったら申し訳ありません)、墓石が持つ本当の価値は何なのかを
突き詰めることも重要です。
自分が死んだとき、もし世の中に石材業が無かったらどう感じるか、
考えてみるといいかもしれません。
死んだあとに墓が無い、というのは、自分が生きたことが
無かったことになるような、寂しさを感じます。
こういった石材店の存在意義を発信していくことも本質的には大切です。
これらを踏まえた上で、基本的な求人情報、例えば土日休みの有無や、
残業があるかどうか、働く環境の快適さなどを伝えることも大切かと思います。