アイデンティティブランディング

「タッチポイントをつくる」 質問コーナー26

大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)

Q.
チラシなどの印刷物で主に既存の顧客に向けて宣伝をしていますが、
新たな顧客の開拓につなげるため、ホームページやSNSでの
情報発信にも注力しようと考えています。
効果的に情報発信するには、どうすれば良いでしょうか?
(丹後の家電販売業より)

A.
今回の場合、ネット通販や家電量販店にはできない
「何を発信するか」が最重要ポイントです。
となるとビジネスモデルそのものの検討が必要かと思います。
以下、あくまで考え方の参考としてご確認ください。

例えば、「パナソニックの新製品が安価でレンタルできる」
という家電レンタルを始めるとします。
この時、レンタル業で利益を出すのではなく、これは新規顧客との
タッチポイント(接点)と考えます。
そしてレンタルの際、顧客に寄り添い、さりげなくこの家電の使い道や、
借りる理由などを聞きます。
このことで顧客に「話を聞いてもらえた」という
感触をもってもらうことが目的です。

これらの活動を繰り返すうちに、顧客は何か電気に関することがあったら
「レンタルでお世話になってるところに聞いてみよう」という発想に
なりやすくなります。
つまり「知り合いから買う」という状況を戦略的に作り出すということです。

家電量販店等と差別化できるのは、やはり寄り添い力だと思います。
「購入」という高いハードルを超えなくても貴店との接点ができる状況に、
いかに持っていくか。あとは貴店のコミュニケーション力で信頼を
獲得できるのではないでしょうか。

ここが本質的なポイントですので、それが満たせるのであれば
家電レンタルでなくても大丈夫です。
あとは、そのサービスそのものをホームページやSNS等で発信していきます。
新規顧客にとって利用価値があり、かつ低いハードルであれば、
ただ宣伝するよりも反応が取りやすくなります。

何かあったら相談できる、大切なお仕事だと思います。
貴店の発展をお祈りしております。

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