大江です。いつもありがとうございます!
読者の皆様から寄せられたご質問に回答させていただきます。
(北近畿経済新聞コラム)
Q.
創業100年を超える貸衣装店です。次の100年を目指してブランディングし
、事業展開を考えているのですが、言葉だけが独り歩きしている状況です。
まず何から取り組めば良いでしょうか?(丹後の貸衣装業より)
A.
「過去100年のお客様価値」と「新100年のお客様価値」を
一言で表現するならどんな言葉でしょうか?
これを定義することはブランディングの道標となります。
過去については「繰り返し、提供してきた価値は?」という観点で考えます。
未来は「これまでの価値に加え、◯◯という価値を提供していく」という考え方です。
次に、ブランディングは「ファクト(事象)」で決まりますので、やはり新しい
100年に向け、実際にどういう行動を通じて価値を提供していくか?が重要です。
100年を期に、新しいサービスや事業を始める、とすれば、節目の意味が
名目だけでなく実体を伴って社会に伝わるでしょう。
前述の「価値の定義」と、「新しい行動計画」が見えてきたなら、
ロゴを刷新する、ウェブサイトに特設ページをつくる、
など目に見えるデザインとして発信ししていくことも有効です。
単にロゴを刷新するなど形だけが先行するとブランディングにはつながらないため、
ぜひ価値を掘り下げていただければと思います。
貸衣装というとやはり、人生のイベントと親和性が高いお仕事でしょうか?
その場合ですが、時代的に人生のイベントは減少傾向にあると思います。
しかし100年以上続く御社であれば、新たな提案として現代に合った、
「衣装を身にまとう幸せ」が味わえる人生のイベントそのものを作り出せるかもしれません。
それが地域の文化として定着するなら、これからの100年、取り組んでいくこととして
意味があるのではないでしょうか。
歴史あるお仕事ですので、これからの100年がよりよいものになるようお祈りいたします。