アイデンティティブランディング

「聞く」は5段階ある 「採用と定着」 Vol.13

大江です。いつもありがとうございます!

社員定着の大前提は、社員の「自己重要感&納得感」です。
このためには上司・同僚が他の社員の思いを受け止める力が必須となります。
そのためには聞く能力が重要になるわけですが、聞くには5段階あります。

① 聞いていない…そもそも、社員の話を聞いていない段階。
すべて上司が思う通りに指示するのみ。
上司は正しいことを言っているとしても、社員の中には徐々に
不満が蓄積していき、かつ聞いてもらえないので上司には言えない。

② 聞くふり…とりあえず話は聞いている風ですが、
実際には話の内容、根本を理解しようとしていない状態です。
社員としては自分の話が伝わった実感が薄く、かつその後の
行動に反映されないので徐々に不満が募ります。

③ 聞きたいところだけ聞く…上司側の考えに沿って、上司が思う重要な部分だけ、
気になる部分だけを聞いている状態です。
話を聞いたあとで「でも◯◯」と正論を返されることも多いでしょう。
社員としては納得感が低く、信頼性に欠けることになります。
ここまでが聞く側、主に上司やリーダーが、自分を基準に社員に接している状態です。
次から、「相手基準」を意識した聞き方になります。

④ 自分に照らして聴く…聞くから「聴く」へ。
相手に気持ちを傾けて話を聴き、自分の中の経験と照らし合わせ、感情移入する聴き方です。
社員に悩みがあるなら積極的に共感し、自分の過去の失敗談を話すのもよい方法です。

⑤ 相手の心で聴く…最終形は、自分の考えを排除し、相手の心に成り切って聴くことです。
自分と相手は、人生経験のすべてが違います。
自分と全く違う相手に対し、相手の感覚にシンクロするように聴く姿勢です。
自分の感覚を排除して聴くのは簡単ではありませんが、そうしようとする姿勢だけでも伝われば、
社員は高い信頼感と納得感が得られます。

このように、話を聞くといっても段階があります。
5に近づく聴き方ができる会社であれば、自然と定着率は高まります。

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