大江です。いつもありがとうございます!
引き続き社員定着に上で重要な、社員の「自己重要感&納得感」を考えていきます。
社員定着を考えると、給料を高くするしかないのか、休みが少ないからダメなのか、
といった「条件面」の話になりやすいようです。
それも重要ですが、やはり限界があります。
採用や定着において重要なのは、社員のフィーリングやメンタリティの面です。
経営者の仕事としては「会社に居心地よくいてもらい、
生産性も高めてもらう」ことが目的になります。
これを実現するためには、良い面も悪い面も含め、経営者ご自身が自分目線ではない、
社員の目線で社員の内面を理解している必要があります。
そのためにこれまで「聴く力」についてお伝えしてきました。
いずれにしても、とにかくまずは聴く力に尽きます。
一方で、聴く力さえあれば解決するか、というとそうでない面も多々あります。
このため経営者は社員の2枚上手を行く必要があります。
1枚上手:経営者に聴く力があり、社員としては「社長は(または上司は)
自分のことを理解してくれる」と感じている状態
2枚上手:経営者に導く力があり、社員としては「社長に(または上司に)
ついていけば大丈夫だ」と信じてもらえている状態
順番としては、聴く力が先で、次に導く力です。
聴く力=本質的には共感する力がないと、社員側の目線に気づくことができず、
ただ強引に人を動かすだけになってしまい、ストレスが溜まって辞めてしまうことになります。
社員のことが理解できて始めて、どう導けばいいのかが見えてきます。
導く力は非常に奥が深い世界ですが、ポイントはあります。
それは「答えを社員に言わせる」ことです。社員自身がどう思うか、
どうしたいかを、本人の口から言ってもらう。
しかしそれだけでは、会社にとって不都合な方向に動いてしまう可能性があるでしょう。
ではどうすればいいか。次回、答えを社員に言わせる、
という観点でもう少し具体的に考えてみたいと思います。



