アイデンティティブランディング

相手を変えず、ユウレイを変える。関係づくりの原則

大江です。いつもありがとうございます!

最近、ユウレイの話をさせてもらうことが多かったので、ここでもユウレイの話をシェアさせていただきます。

もちろん、ヒュードロドロの、いわゆるオカルト的なユウレイ(オバケ)の話ではなくて、人が、個人から集団になったときに必ず生まれてくるユウレイについてです。

よくある例でイメージしてみていただけるといいのですが、会社とか、地域の活動とかで、「会議」ってありますよね。

普段、個人としては元気で、闊達で、行動力がある人がいます。
ところが、そういう人も「会議」にのぞむと、なぜか、無口になってしまうことがよくあります。なんとなく、他の人の出方を伺うというか。

でも、誰かがきっかけをつくって、話していい雰囲気になると急にみんな喋りだして、話が止まらなくなったり。

逆に、きっかけがなく、終始 シーン・・ としててきとうに会議が終わることもあります。

この「会議」には、明らかにユウレイがいます。

降り積もった先入観や思い込み

ここでいうユウレイとは、私は1つの「集合意識」だと考えています。

いろんな人の、先入観とか、暗黙の了解とか、前提、思い込みが降り積もったもので、それがその場の空気、雰囲気、流れ、というものを作り出します。

他国はわかりませんが、日本において会議というのは、

  • 「間違った発言をしてはいけない(恥をかきたくない)」とか、
  • 「できるだけ波風が立たないようにしたい」とか、
  • 「発言すると責任を押し付けられるし、面倒になるので言いたくない」とか、

そういう否定的・悲観的なユウレイが存在しています。

それが降り積もって、あまり誰も発言したくなくなる。
一旦そういう流れになると、会議というもののあり方を変えるのは、割と難しいことになります。いくら会議のやり方を変えても、雰囲気は変わらない。

ユウレイが変わってないからですね。

会議じゃなくても、誰かと誰かが出会い、何かを共有しようとするとき、必ずユウレイが存在します。

最たるものとしては、親子関係もそうですね。夫婦関係もそうだし、会社でいうと社長と社員、もちろん社員同士も。

それぞれの集団に、必ず特有の「雰囲気や流れ」というものがあって、仮に言いたいことがあっても言えなかったり、思ってても気持ちを押し殺したりすることも少なくありません。

このユウレイは、知らずしらずのうちに、分厚い雲のように自分たち集団の頭上に覆いかぶさっているんです。

うまくいかないのはユウレイのせい

今までは私も、この集合意識というものを変えるために、いろんなコミュニケーション手段などを試したり、お伝えしたりしてきました。

でも、結構難しい。ああ、難しい。
そんな風に思って、何年も過ごしてきました・・・

ところがある時ふと「ユウレイ」という表現で話をしたことがあり、それ以来、集合意識に「ユウレイ」という名前がつきました。

不思議と、集合意識とか、社風とか、雰囲気とか、流れとか、そういう言い方よりも、

「ユウレイ」

と呼んだほうが、実体がつかみやすい感覚があります。ユウレイも目に見えないものなのに、不思議ですね。

このユウレイを意識すれば、人と人との人間関係を考える際に、あらゆることを人のせいにしなくてすみます。

社員が◯◯をやってくれない。成長しない。
先代(たいていは父)が頑固で話を聞かない。

そういうの、ああ、全部ユウレイのせいだったんだ。先入観がすべてを邪魔していたのだと。

相手を変えるのではなくて、自分が変わる。というのは、経営者の学びの場ではよく出てきます。でも、わりと難しいです。その観点って。

ユウレイを変えよう。
このほうが、結果的に自分が変わるとしても、なんか、関係づくりに役立てやすいですね。

否定的・悲観的なユウレイを、前向きで建設的なユウレイに変えていく。そのためには、ユウレイの存在に気づくことが第一歩だと思います。

大切なことなので、またちょっとずつお伝えしたいと思っています。

 

 

 

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