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体は放電、心は充電

「体は放電、心は充電」

これは、少林寺拳法の言葉なんですが、正確に、誰が言われた言葉なのかは分かりません。
なので、真意を詳しく聞いたわけではないのですが、私なりに解釈してみて、その大切さを感じました。

少林寺の教え

全国の少林寺のサイト制作に関わってるのですが、その中にたびたび出てくる「少林寺の教え」が勉強になることが多くて。
中でも今回、宮城県の方が送られてきたこの言葉、〈体は放電、心は充電〉は大きな気づきがありました。

そもそもの私の解釈ですが、

体は放電 = 表現すること、活動すること、行動すること
 つまり、エネルギーをよりよく発すること、アウトプット

心は充電 = 感じること、学ぶこと、想うこと
 つまり、エネルギーをよりよく取り入れること、インプット

よりよく充電したエネルギーを、よりよく発することができる生き方が、一番いい。

「そうじゃない状態」を想像してみると、より分かります。順番に考えてみましょう。

1 体は放電・心も放電 だったら

ひからびますね!

心の充電がなく、気を使い続ける、何かを延々と気にしすぎる・・・

やがて精神が病んでしまうのに、それでも
動き続けないといけないとしたら・・・

仮に、何か行動したとしても、心に充電がされていないので、ものすごく「薄っぺらく」感じる。

2 体は充電、心も充電 だったら

太りますね!

日々様々なことを感じ、受け止め、想い、夢多き毎日。

たくさんのおいしいものを食べ、たくさん寝て、満ち満ちに満ちて、やがてムチムチに。
受け入れる器がキャパいっぱいになって、やっぱりダメになりそうですね。

目に見える行動が無いので、信頼も得られない。

3 体は充電、心は放電 だったら

得体が知れませんね?

毎日座禅を組み、目を閉じて、充電を繰り返す。体は充電が必要なので、動かしません。

…いや、こんな極端な例じゃなくても、日常生活でもこういう人って、結構いると思いませんか?

そう、「口だけ出す人」です。自分は動かないけど、人には言う。

人に言うだけの人というのは、体で放電しているのではなく、心が前に立ち、心で放電しようとしているのでは、と想うんです。

心での放電は、つかみどころもなく、得体が知れないので、周囲の人の納得感が薄いです。

4 体は放電、心は充電

やっぱり、この形が理想ですね。

豊かに、様々なことを感じ、学び、インプットした人が、しっかり、自分の手と足で行動していく。大きな心を伴う表現や行動は、人を動かすのだろうと思います。

昔から「心と体はつながっている」とよく聞きます。そのことが、「さらに深く分かった」という気持ちでした。

世界、心、体、世界…と、エネルギーがまわりまわって、よりよい結果が生まれてくるのだと思います。


他にも少林寺拳法では、教訓として素晴らしい言葉がたくさんあります。

・半ばは自己の幸せを 半ばは他人の幸せを
・比べるのは、昨日の自分
・時に厳かに 時に熱く 時に温かく

今後も様々な気付きがありそうです!

(大江 祐介)

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