アイデンティティブランディング

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OKか、OKでないか で大概のことはとりあえず判断できる

以前から私たちが大切にしている、精神性を重視した生き方・考え方。でもこの考え方は、何か物事を判断するとき、判断基準が非常に曖昧になりがちです。

だから、特に仕事などの場合、定量的なデータに置き換えたり、科学的な判断基準を設けたりすることと思いますが、それはそれとして、私は最近、改めて思い出したことがありました。

それは、「OKか、OKでないか」という、最強の?ものさしについてです。使い方は、シンプルすぎて拍子抜けしますが、意外に重要なものさしだと思っています。

何か、判断しないといけないとき、「これは、OKか、OKでないか」

OKならGO、OKでないなら、改善。

ただこれだけです。

「しょうがない魔」に侵されていないだろうか?

当たり前やん。
そんな声が聞こえてきそうなので、恐る恐る書き進めておりますが、やっぱり、意外に重要だと思うんです。

なぜなら、世の中には「しょうがない魔」が潜んでいるからです。

 OKでないけど、だって、しょうがないじゃない。
 OKでないけど、仕方がないのだよ。
 OKちゃうけど、しゃあないやん。

自分の心を諌める方法として、「しょうがない」は非常に便利なフレーズですね。自分の心の葛藤を受け入れず、「しょうがない」と思っておけば、とりあえず楽になれます。

人間、楽なほうに流れてしまいますよね・・。

でも自分の「OK」に対して、まっすぐ、素直に生きられるかどうかは、毎日の充実感に大きく影響すると思います。

違和感のある提案をすると指摘で返ってくる

私は仕事の中で、デザインの業務があります。「デザインは不得意だ」という意識を持ったまま、クリエーターの仕事をし始めて、はや20年たちましたが。。。

だから今でも、ウェブサイトやパンフレットなどのデザインをしている時は、本当に葛藤の連続です。

葛藤でオリンピックが開けそうです。(?)

このデザイン、なんかOKでないけど、いい素材(写真等)がなく、かつ撮影もスムーズにさせてもらえないクライアントだったり、そもそも、これ以上何も思いつかない、ということだったり。すでに予算的にものすごくオーバーしてる、だとか。

まあ、しょうがないか・・・・・・・・・・・・・

という悪魔が脳と心を襲います。

そして、そのまま解決策が見つからず、クライアントに提案したことも何度もあります。そうなると、なぜか「OKとは言い切れない、気になっているところ」を指摘されるんですよね。

クライアントはたいていの場合、デザイン業という意味では素人さんです。でも、わかるんですよね。違和感が残っているところというのは。

論理的に説明はできなくても、違和感は伝わってしまう。最近はそういうのはだいぶ減りましたが。

「OKでない」と明確に意識に上っていなくとも、「言われてみれば、違和感があった」とあとから気付く部分も多いです。

一方で、弊社の提案内容のほうが自信があっても、指摘されることもありますが。でもその場合は、自信をもって論理的に説明できます。

その休業は、OKか

緊急事態宣言で、私のまわりのお店も、休業しているところがあります。「これを機にちょっと休むわ」という話で休んでいるところもあると聞きました。この休業は、どういう意味を持っているでしょう?

もちろん、前向きな充電期間の人もいると思います。
一方で、ただなんとなくコロナの雰囲気で疲れたから休みたい、というだけかもしれません。

その休業は、OKか、OKでないか。

コロナだから、しゃあない?ただそれだけの理由だとしたら、自分の心には嘘をついている可能性もあります。休むのがいい悪い、ではなく、自分の心に嘘をつくことが、心の不健康につながると思うんです。

今、潔く休むのが最高のOKだ! という、信念を持った休業なら、素晴らしいですね。
もしかしたら、休業して、今までやれなかったことをやる時間にしている人もいるかもしれない。それも素晴らしいですね。
疲れたから休みたい、というのも、前向きな意味で、今は体を癒そうと思うなら、全くOKだと思います。

いずれにしても、自分の心の声を素直に聞いて受け入れることは、自分のパフォーマンスを高める上でとても重要だと感じています。

自分に正直に

私自身も、忘れがちだけど、改めて「OKか、OKでないか」を問い続けていきたいと思っています。

  (大江 祐介)

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